自己紹介をお願いします
はとむぎさんとASMRとの出会いについて教えてください
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声優さんが好きな友達がいて、その友達から素人の声優さんが耳かきをするドラマというかシチュエーション音声がすごく良いと薦められて、私も聴いてみたんです。その時初めてバイノーラルマイクというものを知ったんですけど、こんな本当に耳かきされているみたいな音が録れるのか!って、声優さんの声というよりもむしろ耳かきの音の方に感動して。それから自分でいろいろ検索してみて、ASMRとか音フェチとかの言葉があるんだって知って、そんな感じで入っていきました。
そこから動画制作に至るまではどんな経緯だったのでしょうか
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ASMRと出会ってから2年くらいは一視聴者だったんですけど、5年くらい前でしたから、そもそも投稿されている数もまだ少なかったですし、自分の好きな音を見つけるのも一苦労だったんです。海外のものとか合わせてもまだ数が少なかったから、好きな音に巡り合うのもすごく難しくて。巡り合えたとしても、前半は良いけど後半は私には合わないなとかあって。それならいっそ自分で作ってみようかなという気持ちが出てきたのと、あとは日本の投稿者さんを見ていると皆さんとても楽しそうに投稿されているので、どうせ自分で作るなら動画で公開しても良いんじゃないかなと思ったんです。
動画制作でこだわっているところとか、気を付けていることはありますか
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音が心地良いっていうのは大前提としてあって、それに加えて視覚的にもリラックスしてもらえたら良いなと思っています。だから「この音は何だろう?」っていう疑問は持ってほしくないんです。以前はネタバレしないように隠してやったりもしたんですけど、今はカメラにも見せて、見ていただいている方に鳴らしている音が分かるようにしてやっています。そっちの方がリラックスできるかなと思って。あとカメラワークなんかも、絵的にキレイになるように気を付けています。
はとむぎさん自身が好きなASMRは何ですか
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昔からずっと好きなのは、耳かきの音声です。それと耳かきと似ている感じのブラッシング。あとタッピングの音もすごく好きです。この3つは昔から本当に好きですね。
では、はとむぎさん自身が好きなASMRアーティストさんはいらっしゃいますか
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昔はMade In Franceさんを目指してました。日本の方だと、私がすごく投稿したいっていう気持ちにさせてくれたYattemoさん。自作のダミーヘッドマイクとか作られている方で、直接的に影響を受けた方ですね。
今すごいなと思っている方が2人いて、女性のASMRMagicさんという方と、あとasmr zeitgeistさんという方です。この方はもうまさにアーティストという感じで、音はもちろん良いんですけど使っているものの色使いとかもすごく良くて。絵もすごい上手で、こう、全体のセンスがすごく良いというか。白いマイクにアニメーションで目を付けたりしていて、本当に楽しませてくれるんです。私も突き詰めたらこんな感じにしたいとは思うんですけど、なかなか真似できないですね。
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ASMRで大事なことや気を付けていることはありますか
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第一には視聴者の方にプレッシャーを与えないことを心掛けています。例えば何かものを机を置くときにドンって置いたりすると、眠りかけていたのに起きちゃったりしますから。細かいところかもしれないですけどそれは気を付けていますね。あと色んな音が切り替わるような場合は、音量の調節にも気を付けます。
日本のASMRと海外のASMRの違いってあるのでしょうか
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海外のASMRアーティストさんは、顔を出す方が主流だと思います。顔が見えることによる安心感もありますし、あと音の幅も広がりますよね。機材にすごいこだわっている方も海外に多い気がして、人気のある方は皆さん相当こだわってらっしゃると思います。
今後のASMRやご自身の展望について伺わせてください
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テレビで紹介されたりとかCD発売されるとか、自分でもここまでなるとは思っていませんでしたし、私自身もまだ付いていけていないというか。CD発売についても正直まだ実感ないですし(笑)。
今のスタイルで続けていけたら良いなとは思うんですけど、でも、飽きられてしまう可能性もあると思うんです。新しい人も出てくるでしょうし、追い抜かれちゃったりとか、このジャンルの中での競争とかが出てくるのかもしれない。私も新しいことをやらざるを得ないかもしれないんですけど、できるだけ今のスタイルはキープしていきたいと思っています。音のクオリティを高めていくのはもちろんですけれど、映像のクオリティを高めることも必要だと思っているので、そこは挑戦していきたいですね。
ちなみに「おとあつめ」ではジャケットの画も手掛けられています。画は今後も続けられるのですか
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小学生のころからマンガが好きだったんです。漫画家になりたいと思って、マンガ書いて友達に見せたりして楽しんでいた時期がありました。画を描くことはずっと続けてはいますが、その時ほどは描かなくなってはいます。でも、気が向いたら描くようなスタンスでいたいです。猫を描いたのは、単に猫が好きだからです。猫とか動物の音とかも、いつか試してみたいですね。